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ここが違う植物性温泉水(モール水)のチカラ

植物性温泉水(モール水)が希少性の高い有用な温泉だと発表したのは、帯広畜産大学教授(当時)の中野益男先生。温泉排水の水質調査で先生が注目した「フミン物質」は、「排水=悪者」というそれまでの概念を覆すものでした。

断層がつくる植物由来の天然の化粧水

中野先生が十勝川流域の温泉水との関わるきっかけとなったのは、国から依頼された水質調査でした。
「時代は環境問題が取り沙汰され始めた頃で、温泉の排水がサケやマスの遡上におよぼす悪影響の調査でした。しかし、調査を進めるにつれて、排水は悪影響どころか植物の生育によいという結果が出てきました。
これはもしかしたら温泉の湧く地層と関係があるのではと、研究を進めていったのです」ちょうどその頃、ヨーロッパから興味深いニュースが届きます。
「ドイツの泥炭層から掘り起こされた3〜4千年前の人間の皮ふが、死後も再生し続けているかのようにいきいきしていたというのです。調べると、ドイツと十勝川流域の泥炭層は成分が類似していました。
さらに泥炭層には尿素や320種類もの窒素化合物が含まれていて、これらが殺菌作用・保湿作用などで皮ふを活性化し、再生能力を高める働きがあることがわかりました」十勝川流域では、弱アルカリ性の地下水が岩石・亜炭・泥炭・花崗斑岩・火山灰・土でできた層をくぐり抜けて地表に湧出しています。
亜炭・泥炭の層は植物エキスや有機物を豊富に含んでおり、ドイツ語で「モール」と呼ばれています。
続く花崗斑岩の層も微量の元素やミネラルを含み、地下水はこれらの層をくぐり抜けていくことで、肌に刺激が少なくまろやかな植物性温泉水(モール水)となるのです。
温泉水がまるで〝天然の化粧水〟 のようだと人々に親しまれてきた理由は、地層に由来していました。

「フミン物質」が解く温泉水のチカラ

研究はさらに続き、明らかになったのが「フミン物質」の存在です。
「フミン物質は、植物が長い時間をかけて分解されるとできる成分です。
植物の成長を促進させたり、細胞の働きを整えたりする他、抗酸化作用や肌の抗炎症作用も期待されています。日本の温泉では十勝川温泉水に特に多く含まれる物質です。」
十勝川温泉の水を汲んでフラスコに入れると、淡い褐色をしています。
この色こそフミン物質が含まれている証。中野先生は温泉の排水を農作物の生育促進に利用したり、発酵させた温泉水で免疫力を高める飲料の開発をしたりと、温泉水を用いた様々な取り組みを進めています。
こうした希少な泉質の研究や資源保護の活動が評価され、十勝川温泉水は2004年に北海道遺産に選定されました。

植物性温泉水(モール水)

堆積した植物成分やミネラルがそのまま溶け出している。この中に「フミン物質」が含まれている。

亜炭

外観とは異なり、意外に重い亜炭。ミルフィーユのように1枚の薄い層が重なり合い、何十万年という時間をかけてできている。断層近くの川原に、亜鉛炭の断片が落ちている。

麦飯石

十勝川流域に多く見られる花崗斑岩。斑点が麦飯のように見えることから麦飯石と呼ばれる。水の浄化作用、脱臭作用があると注目されている。